ミシンキルティングする?ハンドキルティングする?考慮するポイントは5つ
5 things to consider; hand quilting vs machine quilting
キルトトップはできた。アイロンをかけて、縫い目をチェックしたり最終チェックの工程。さて、キルティングデザインはどうしよう。そんなことを考えながら裏地を選ぶ。これだ!と思えるぴったりな色合いの裏地がすぐ見つかるわけでもない。そのまま使える108インチのワイドクロスを3ヤード正方形サイズで買ってきて使ってもいいが、なかなか気にいるのが必要だと思うタイミングで出回っているわけでもない。
そんなことを考えながら、キルティングデザインのスケッチをし始める。テーブルカバーに使われるような薄めのビニールをキルトトップに載せてドライ・イレース・マーカー(ホワイトボードに使うマーカー)でブロックの大きさとのバランスを考えながら半分直接書き込むようにスケッチしたり。ヴィンテージのキルト本をめくりながら、アンティーク・キルトの写真をインスピレーションにノートブックにスケッチしたり。とんでもないところでいい案が浮かんだりするので、手の届くところに紙とペンをいつも置いておく。アイディアが紙とペンの間からすり抜けて逃げていってしまうのを防ぎたいから。
1.大きさ
2.スピード
3.出来上がりの強度
4.コスト
5.手触り
ミシンキルティングのPro:スピード・強度
ミシンキルティングのCon:大きさにとらわれる
ハンドキルティングのPro:大きさを問わない・柔らかな手触り
ハンドキルティングのCon:スピード
1.大きさ:プロジェクトの大きさがミシンキルトに適しているかは使用しているミシンのスロート・プレート・サイズ(針とアームまでの間の空間のこと)に大きく左右される。
ヴィンテージのシンガー・フェザーウェイト・ミシンのアーム部分にはクリブキルトがぎりぎりフィットするかしないか、くらい。JukiのTL-2010qだとスロートプレートが9インチあるのでフルサイズのキルトが入る。毎日使っていたミシンがフェザーウェイト・メインだったとき、ミシンキルトできるサイズが限られていたので当時完成させたキルトはクリブキルトとひざ掛けサイズのキルトばかりだった。それ以上のサイズはピーシングはミシンで済ませてもキルティングは手でするしかなかった。
2.スピード:展示会に出すものやコミッションの作品を作るときはいつも締切との勝負になる。スピード勝負できるのはやはりミシン。フリーモーション・キルティングではなく直線を組み合わせたストレートライン・キルティングならミシンは最短時間でこなせる。
3.強度:洗濯機で大雑把に繰り返し洗って乾燥機で高熱で乾かす、ベッドにかけて毎日使うとなるとそれに耐えうる強度が必要になってくる。それを高めるために縫い目の細かい、ラインとラインの幅が狭いぎっしりしたミシンキルトを施して送り出してあげたいと思う。
4.コスト:デザインが細かいということはキルティングにいつも以上の時間がかかる。通常時のEdge to Edgeのデザインが8時間で済むところ、15時間かけてもキルティングが終わらなかったりする。細かいデザインを施すということは下糸にも上糸にも通常時以上の糸を使うので全体のコストが上がる。
5.手触り:ハンドキルティングは針と糸をキルトサンドイッチ(キルトトップとキルト芯と裏布の3枚重ね)に波打たせて刺していくので、出来上がりが柔らかくなる。ざっくりとした大きめの針目は太めの糸とそれにあったサイズの針でできてもミシンのような1ミリの針目を施すことはできない。必然的にあたたかみのある柔らかなキルトが出来上がる。